2016年8月
保育心理士エッセイ

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那須信純
(公益社団法人大谷保育協会 保育心理士会主幹・烏山保育園 園長)

 東京会場「保育心理概論」レポートの中で、保育者の人間観に対して自分自身を掘り下げてくれたものがありました。日々の生活に流されていたことを痛感し、自分と向きあうことをできたと記されています。
「初めて先生と呼ばれた時の感覚を忘れていませんか?」という問いに対して、「凄く気恥ずかしかったことを憶えています。そして先生と呼ばれることに慣れ、先生を妙に意識して虚勢をはっていることに気づきました。」また「ベテラン保育士は、自分の経験値で保育するからこれが一番危ない」との投げかけには、「もっとも耳が痛かった。穴があったら入りたい心境と、今迄担任をしていた子どもたちに申し訳ない気持ちで一杯になりました。」と表現してくれました。彼女はきっと素敵な保育心理士になってくださることと思います。そして、学びを自分自身に照らし、掘り下げることの大切さを私自身があらためて教えられたことでした。



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