2017年2月
保育心理士エッセイ

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石牧 良浩
(同朋大学准教授)


保育心理士さんに向けてのメッセージ

 はじめまして。名古屋会場で講師をさせていただいております、同朋大学の石牧良浩と申します。

皆さんは、保育心理士のお仕事の中で何が最も大切だと考えますか?
私は、相手の方をきちんと「分かろうとすること」だと考えています。地味かもしれませんが、これが意外に難しい。
例えば、何も参照せずに10円玉の直径を書いてみてください。10円玉は毎日の買い物でけっこうな頻度で目にしますが、ぴったりの大きさに再現するのは難しかったと思います。このように、知っているつもりで実は厳密には分かっていなかった、ということは、人間関係でもあるのではないでしょうか。とりわけ、仲良くなってくるにつれて、私たちは相手を「理解しよう」という努力をしなくなるように思います。「こういう人だ」と分かっている人をさらに分かろうとすることで、その人の新たな一面が見えてくるかもしれません。


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