2018年3月
保育心理士エッセイ
 
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中島 澄枝
(NPO名古屋コダーイセンター理事・保育心理士)


 わらべうたで身体づくり

 私はコダーイ芸術教育研究所(略:コ研)でわらべうたの研究実践の取り組みを50年間程しています。わらべうたとはどういうものであるか、という事は立場によって様々研究されています。文学者の瀬田貞二さんは「わらべうたはそりゃー詩ですよ。ことばの離乳食です。」竹内敏晴「その豊かな大和ことばを使って日本語の音数律(七五調等)の習得。」と言っています。民俗学者の柳田国男は「大人がもうすでに失くしてしまったもの(世界感)を、子どもは少し後まで持ち続けて温存しれくれています」と言っています。西洋音楽家は「わらべうたのペンタトニック(5音階)を使って楽譜の読み書きが容易に習得できる。そこからコーラスの和声教育に結び付けられる。」と言っています。
 私はこのわらべうた・わらべうた詩を使って体幹を鍛えるゆっくりの運動遊び(ロルフィング・ヨガ・操体法)を保育士の身体づくりと子どもの身体づくりに生かしていきたいと実践しています。今仏像の足の指の様にまっすぐ五本の指が伸びている保育士や子どもはほとんどいません。親指は内側に曲がっていますし、他の指は立って(鏡指)しまったり、横に曲がったりしています。又踵に乗っている腓骨・脛骨が地面に対してまっすぐ伸びないで内側・外側にねじれて、結果O脚になり、膝・股関節・腰にゆがみが来て痛み・歩行困難等の症状になっています。
日本のわらべうたは楽譜では2拍子で表記しますが、限りなく一拍子ですので、どんな運動にでも動きに合わせてゆったりと歌ったり、跳んだりと遊べます。心と身体を磨き楽しめる日本の伝承文化わらべうたを楽しくうたい広げたいと考えています。



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